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FEATURE

2021.04.09 / ONLINE STORE

Talkin' about vol.5 ~German Army Trainer~

 

皆さん、こんにちは。
メイクスオンラインストアスタッフの金山です。
普段、何気なく着ている服のルーツって調べてみたことがありますか?現代ファッションのデザインは過去のアーカイブからヒントを得たものや、そっくりそのまま再現したものも多数あります。ポケットの位置や襟の形ひとつにしても実はすごい奥深い意味が込められていたりするんですよ。服にはどんな成り立ちがあって、どんな人たちから愛されてきたのかを知れば、よりその服の魅力に気づくきっかけになるかもしれません。

ワードローブにぜひとも加えたい普遍的なアイテムのストーリーを掘り下げご紹介する「Talkin' about」。

第5回目の今回ご紹介するのは、ジャーマントレーナーです。

ミリタリーシーンで着用されていたシューズだけあって、そのデザインは合理的。機能と関連しない無駄なディテールはいっさい排除されており、ミニマル&クラシックな風貌です。軍用品に由来するアイテムでありながらも武骨さを感じさせないデザインです。
 


 

1970~1980年ごろにドイツ軍のトレーニングシューズとして使用されていました。スエードとスムースレザーの組み合わせが基本です。
ジャーマントレーナーと言えば、ホワイトのアッパーのものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。色ごとに特徴があり、ホワイトのものに関しては、生産数が最も多く一般にも出回りやすかったため、民間にも放出されていました。古着屋に行くとホワイト以外のものってなかなか見かけない気もしますよね。
 

Maison Margiela Low-top Replica sneaker black
 

ブラックは指導者など階級が上の人が履くスニーカーだったという説があり、現在でもなかなか見る機会がないですね。

どちらのカラーも室内用のトレーニングシューズなので、ガムソールを採用。バルカナイズ製法で圧着されたソールはしなやかで屈曲運動に強く、加水分解などの経年劣化にも強い特徴があります。バルカナイズ製法は、基本的に職人による手作業のため、想像以上の労力と手間が掛かり、現在では日本国内ではごく僅かな工場でしか使われてないようです。

軍用品であったジャーマントレーナーをファッションへと昇華させたきっかけが、Maison Margielaの2002年のコレクションだと言われています。
 

初期のマルジェラのジャーマントレーナー。「自分の落書きを自由に追加してください」と書かれた情報カードが付属しています。

 

毎シーズンこの形と製法を使いながら、シーズンごとに異なる素材、色遣いで発売されています。軍物などに興味がない方からすると、ジャーマントレーナーと言えば、軍スニーカーというよりもマルジェラのファッションスニーカーという認識で広がっているのではないでしょうか。そのくらい定番アイテムとして展開されています。

 

 

今シーズン当店でご用意したのはペイント加工された一足。ジャーマントレーナーは商標ではないため、どのブランドも基本的には同じ形になっています。
マルジェラはオリジナルの物に比べてつま先のフォルムが少し丸みを帯びているのが特徴です。
デザインとしての他のブランドとの大きな違いとして、シュータンのカレンダータグとバックのストレートステッチがマルジェラらしさを大きく感じられる点ではないでしょうか。
どちらもマルジェラのアイコンと言えるデザインですよね。
 

 

そして個人的には、「オリジナルとは違う素材使い」が一番の魅力だと思います。
ラムスキンとカーフスプリットレザーというどちらも高級素材。

 

 

ラムスキンとは生後1年未満の仔羊の革のことです。 「シープスキン」よりも毛穴が小さく、きめ細かいため、しっとりとしていて滑らかな風合いが特徴です。

カーフレザーは主に牛のサイド部分を使用した高級レザーなのですが、牛革のままではかなり厚みがあるため、薄くするために銀面(表面)から、革を裂くのです。その裂かれた銀面を持たない皮革を「床革」といいます。この部分に特殊な加工をかけたものをスプリットレザーと呼びます。よくハイブランドのバッグなどの表記で見る「本革」とは革の最表面である部分の革のことを指します。床革であるスプリットレザーは簡単に言うとレザー表面を削り出すときに出る残りカスのようなものですから、基本的には安価であり量産されるものによく使用されていたりします。実際にドイツ軍が使用していたオリジナルのものはこのスプリットレザーが使用されておりガサガサとした見た目かと思います。

 

 

しかしマルジェラのスプリットレザーは、スプリットレザーの中でも最高の滑らかさを出すために、通常とは逆のスプリットレザーを削り出すために銀面を取り除いたレザーを使用しています。

ペイント加工されていて一見派手に見える反面、どこか滲み出る高級感や気品というものは、こういったこだわりがあるからなんですね。破壊的とも称されるマルジェラですが、案外普段使いしやすいアイテムが多いのも特徴です。前衛的なコレクションを展開しながらもリアルクローズとしても活用できる両面性を持つのもマルジェラの魅力のひとつですね。

 

 

職業柄、いろんなブランドの服、靴などを着用したり見たりする機会がありますが、その中でもマルジェラは知れば知るほど奥が深いブランドのひとつです。創始者であるマルタン マルジェラもとても魅力的な人物であり、いつか機会があれば詳しくご紹介できればなと思います。

今回はすこし専門的な用語が並び読みづらくなってしまったかもしれませんが、ジャーマントレーナーの魅力と、マルジェラのこだわりが少しでも伝われば幸いです。

 

<Maison Margiela>

German Trainer Paint (S57WS0240)

¥80,300(tax in)

 

 

côte à côte / コータ・コート

普遍的なブランドを中心に、新進気鋭のデザイナーが生み出すアイテムを組み合わせ提案。
店名はフランス語で「横並び」や「並んで」といった意味を持ち、「お客様と一緒にファッションを楽しめるお店に」という願いが込められている。

富山県富山市総曲輪3-6-15-2
TEL:076-405-9934

定休日:水曜日
営業時間:11:00~19:00

 

ご注文やお問い合せはメールやお電話でもお受けいたします

どうぞお気軽にお問い合わせください。

TEL / 076-420-0677 | MAIL / contact@makes.jp

 

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